県内公立で初の夜間「とよはし中」入学説明会

2024/08/09 00:00(公開)
英語の体験授業=県立豊橋工科高校で
元不登校者や外国人向け、豊橋工科高に来春開校

 県内で初の公立夜間中学となる「県立とよはし中学校(夜間中学)」が来年4月に県立豊橋工科高校内に開校することを受けて、県教育委員会は7日、入学説明会を同校で開いた。
 不登校などで十分な教育が受けられず中学校を卒業した人や、日本語指導が必要な外国人らに学びの機会を提供する。2016年に制定された「教育機会確保法」に基づき、各都道府県と政令市に少なくとも一つは夜間中学の設置をすることが求められ、県も検討を進めてきた。
 1学級10人程度を想定し、中学の学習指導要領に沿って、教員が国語や英語などの9教科や道徳などを教える。レベルに応じて五つのコースを設定し、日本語や小学校の学び直しにも対応する。授業料無料。午後5時45分から40分授業を1日4コマで週5日。原則3年だが、状況に応じて最長6年間通える。中学卒の資格を得て進学もできる。  説明会には、入学希望者や支援者ら25人が参加した。学習内容の説明を受けたほか、英語と体育の授業を体験した。教員が英語で話した自己紹介の内容が聞き取れたかをクイズ形式で出題し、参加者は楽しそうに答えていた。
 台湾から数十年前に来日した大橋美麟さん(62)は、年金生活となり自分磨きをしたいと参加した。「英語は苦手だったけど皆で勉強するのは楽しい」と笑顔だった。
 昨年末現在、公立夜間中学は17都道府県に44校が設置され、生徒数は増加傾向にある。県内では、「県教育・スポーツ振興財団」が1973年から運営する名古屋市の「夜間学級」が受け皿になっていたが、「遠くて通えない」「時間数が限られている」などの問題があった。豊橋のほかに、26年度には豊田、小牧、一宮の3市でも公立校ができる。
【北川壱暉】
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