Bリーグは約2週間のバイウイーク(中断)を経て再開する。中地区首位の「三遠ネオフェニックス」は25~26日、ホームの豊橋市総合体育館で「サンロッカーズ渋谷」を迎え撃つ。堅守の相手に創造性豊かなプレーが持ち味の大浦颯太選手のプレーが鍵を握る。
三遠は攻守の切り替えが速い「トランジションバスケ」を武器に、24日現在で25勝4敗、得失点差が416とリーグ首位。その原動力は司令塔の大浦選手。ボールを安定的に供給し、意表を突いたパスをするなど攻撃の起点となるだけでなく、自らも得点を重ねることができるのが特徴だ。これが認められ、シューターの能力も求められる「コンボガード」としてアジア杯予選の代表に選ばれた。
今季は全て途中出場だが、平均11・3得点、2リバウンド、5アシスト、1・1スティールを記録。全てが昨季を上回る。特に成長したのは39・9%を誇る3点シュート。昨季から約4ポイント上がっているほか、試投数も伸ばしている。大浦選手は「行けると思ったら打つようにしている。結果的に自分の武器のアシストも生きてくる」と話す。
大浦選手の「行ければ打つ」の姿勢は、チームにも好影響を与え、共通言語になっている。チーム最多得点をマークした1月12日の仙台89ERS戦で、相手のゾーンディフェンスの弱点を突き、湧川颯斗選手が2度のブザービーターを決めた。湧川選手は「自分のシュートであれば打つと決めている。シュートを決め切ることができたのは自信になる」と笑顔を見せた。
1月8日の天皇杯準々決勝の群馬クレインサンダーズ戦。堅守の相手に苦戦し、ローゲームで進んだが、第4Qの大浦、佐々木、津屋一球の3選手の3Pで流れを掴み、逆転勝利した。津屋選手は「チームから打てと言われているようなパスも来るし、その流れでシュートを打たない方が流れを止める。選手全員が感じていると思う」と語った。
不利な展開を打開する大浦選手の一投に目が離せない。試合開始は午後3時5分。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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