愛知大学文学部メディア芸術専攻の上田謙太郎准教授のゼミ生が制作した「手話ドラマとよはし―海と風花と茜色のパノラマ」総集編のパブリックビューイングが1日、豊橋市東新町の障害者福祉会館「さくらピア」であった。
7人のゼミ生が昨年4月から手話の学びや耳の聞こえない人との交流ワークショップなどを進め、9月から市公会堂や豊橋総合動植物公園、豊橋鉄道市内線などで撮影した。12月から「ティーズ」で放映した。1回5分、全6話。
作中には東三河から多くの障害者が出演。手話を中心にストーリーが進んだ。各回で豊橋の名物や名所が登場するほか、終了時にはそれらを手話で紹介するミニコーナーもあった。
パブリックビューイングには出演者のほか、多くの耳の不自由な人が訪れた。ティーズの取材風景をテーマにした番外編と、学生と障害者の交流の様子が分かるメーキング映像も放送された。
出演者へのインタビューがあった。「大変だったがとても楽しかった。東三河に広く発信してほしい」「撮影の裏側を知ることができ、勉強になった」などの声が出た。
2年生の高田紗和さんは「企画が始まった時は手話に詳しくなかったが、撮影を通じて多くを知ることができた。日本語とは大きな違いがあり、演出やシーンに合わせてせりふを変えることもあった。外での撮影が多かったので、どういったことに気を付ければいいかを学べた」と語った。
上田ゼミで手話が登場する映像作品は昨年1月公開の「リリカとマリア」に次いで2回目。上田准教授は「手話は手の動きだけでなく、表情も言語の一部。とても豊かな表現は映像作品とよく合う」と話す。
聾学校でも手話が禁止されていたり、人前で手話を使うと後ろ指を差されたりする時代があった。変わってきたのは1981年に国連で国際障害者年が宣言されて以降のことという。「今はまちなかで手話を見かけるのは当たり前で、多くの人が手話を理解できるようになる時代に変わりつつある。学生にはぜひ、町に出ていろいろな人と関わりながら撮影することで起きることを楽しんでほしい」と語った。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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