豊橋市議会3月定例会は11日、今年度補正予算を審議する予算特別委員会で、一般会計補正予算案の一部組み替え動議を可決した。市総合スポーツ公園(神野新田町)で計画していた新野球場整備中断に伴う公園整備費の減額を改める内容。市は原案を撤回後、動議内容を踏まえて新たな予算案を再提出した。この日の委員会を通過し、12日の本会議で可決される見通し。
総合スポーツ公園B地区での新野球場整備事業は、豊橋公園での多目的屋内施設(新アリーナ)と公園東側エリア整備事業に伴い、廃止された豊橋球場跡の代替施設として計画が進んでいた。基本設計や土壌調査などを終えたが、昨年11月に当選した長坂尚登市長が沿岸部への立地などを理由に中断していた。
補正予算の原案では、今年度予定していた球場の実施設計と用地取得費の未執行分6億1027万円を減額補正。その一部を公園修繕事業に振り替える内容を盛り込んでいた。
この日の委員会では自民の14人が組み替え動議を提出。減額補正した6億1027万円を同公園B地区の野球場整備費に組み替え、事業再開時の実効性を保ったうえで速やかに執行可能な予算編成を求めた。
組み替え動議は賛成多数で可決され、市は即日で新たな予算案を再提出した。これによると、減額補正だった野球場整備費は、総合スポーツ公園整備事業費とし繰越明許費5億9840万円を設定。翌年度中の予算執行を可能にした。公園修繕費は国の交付金に替わり、市の一般財源と市債で賄うことにした。
提案者代表の山本賢太郎氏は「新野球場の整備事業はまだ終わったわけではない。市内の野球やソフトボールの競技団体も2月25日に長坂市長を訪ね、新球場の整備計画継続が不可欠と訴えてきた。これら要望にも応えるべきだ」などと理由を述べた。
委員会ではほか、豊橋総合動植物公園事業特別会計と、市民病院事業会計の補正2議案を原案通り通過した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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