県立時習館高校は26日、小中学生を対象に豊橋市大岩町の豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)と「市視聴覚教育センター」で二つの探究プログラムを開いた。
同校は2008年に文部科学省から「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」に指定されている。これまでも中学生を学校に招き、SSHの成果を発表してきたが、昨年度から会場をのんほいパークなどとし、企画の充実化を図った。
のんほいパークでは、「時習館サイエンスフェスタ」を企画した。二つのコースに分かれ、SSH部の高校生が講師役となり、小学5~6年生を対象に物理、数学、生物、化学、地学に関する知識を教えた。物理分野では、割り箸やストローを好きなように組み立て、構造物の仕組みを学んだ。
化学講座では、炭酸水素ナトリウムやクエン酸を使った瞬間冷却パック作りの実験をした。地学分野では、自然史博物館ツアーと題し、化石や恐竜の豆知識を伝えた。化学実験を企画した義経ひなのさん(1年)は「化学は原理原則が分かるのが面白くなる」と実験のコツを教えていた。
市視聴教育覚センターでは東三河地区の中学生を対象に「探究道場」を企画した。「3匹の子豚」に登場するオオカミが息を吹き飛ばす童話をモチーフとし、参加学生は「息を吹き飛ばすほどの息の風圧は?」というテーマをダンボールで工作するなどして解いた。
昨年度第Ⅳ期SSH(文理融合基礎枠)の指定を受け、「『異分野×異年齢×異文化』」による総合知の獲得を通したチェンジ・メーカーの育成」を研究開発目標に据え、探究活動を強化している。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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