豊橋市飯村町の暖房器具や食品乾燥機製造販売「兼八産業」はこのほど、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みに関する全国的な認証制度「サステナブルビジネス認証制度」を取得した。東三河での認証第1号となった。
東京都港区の一般社団法人日本サステナブルビジネス機構(JSBO)が昨年から始めた。環境省や内閣府、日本航空の担当者らが参画し、労務や環境、女性活躍といった項目を分析して3段階で評価する。兵庫県、浜松市、豊田市などが協力する。愛知県では豊田市の企業に続き2例目という。
兼八産業は1965年創業。原延明社長(46)が認証制度を新聞で知ったのが約1年半前。「感覚的にビジネスを進めるのではなく、指標を見て取り組むことでこの先50年、100年と続く会社になるのではないか」と考え、認証の取得を目指すことにした。
育児や介護の従業員らが働きやすい環境にするため、勤務時間を調整できる制度、ベビーシッターの割引きのほか、食事の補助、LGBTを理解するための研修の必須化などに取り組んできた。ほかにも、市内の「こども食堂」で使う食器配布の支援などの社会貢献活動にも取り組んでいる。
26日にJSBOの松田孝裕理事(65)が来社し、原社長に認定証を渡した。管理部経営企画課の宮川藍さん(33)は「入社した10年前よりも確実に働きやすくなっている。家庭の事情でやむを得ない場合は気軽に在宅勤務ができるのも助かる」と話す。原社長は「事業継続に必要なのは人であり地域。事業を健全な形で継続させていくためにも客観的な目線で事業計画を実現していきたい」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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