豊橋市の長屋病院で応急手当の特別講座

2025/09/28 00:00(公開)
心肺蘇生法について話す服部外科部長

  豊橋市八町通3の「善恵会 長屋病院」は27日、救急医療の基礎知識を学ぶ特別講座「自宅で行える応急手当」を開いた。同院の服部弘太郎外科部長が講義した。

 

 昨年11月の「消化器疾患の話」、今年1月の「医療としての認知症について」、5月の「運動器不安定症」に続く第4弾。患者や家族、関心のある近所の人ら150人超が訪れた。

 

 前半では「成人の心肺蘇生法」、後半は「よくある急病やけがの対処法」について講義。画像を使い、ユーモアを交えて説明した。心肺蘇生法では「反応を確認」「助けを呼ぶ」「呼吸の確認」「胸骨圧迫」「人工呼吸」と手順を説明。AED(自動体外式除細動器)を使っての実演もあった。

 

 急病やけがの対処法では「熱中症」の症状や応急手当について指導したほか、転倒時などの外傷、傷口の止血、ハチやムカデ、マムシ、マダニの対処法、食べ物を喉に詰まらせた時の対応などを丁寧に説明した。

 

 また、自身の体験談も踏まえ、人生の最終段階で受ける医療やケアなどについて、患者本人と家族ら身近な人、医療従事者などが事前に繰り返し話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」についても紹介した。

 

 集まった人は、心臓マッサージの方法をその場で練習してみたり、質疑応答で子どもがあめ玉を喉に詰まらせた時の対処法を確認したりして知識を深めた。

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田中博子

 愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。

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