【蒲郡】風味豊かなタカアシガニが「かまぼこ」に|海鮮市場が新商品で「深海魚のまち」PRへ

2025/11/07 00:00(公開)
開発した「かまぼこ」をPRする近藤常務=蒲郡海鮮市場で
開発した「かまぼこ」をPRする近藤常務=蒲郡海鮮市場で

 蒲郡市拾石町の水産加工販売「蒲郡海鮮市場」は、水揚げされる深海生物「タカアシガニ」を使った「かまぼこ」を新商品として開発した。同市場で1本1100円で販売中だ。

 

 海鮮市場は県内で唯一、深海魚が水揚げされる街をPRするため、市特産の深海魚「メヒカリ」などに注目した蒲郡ならではのオリジナル商品を市内外のメーカーと連携して開発、販売している。

 

 近年、魚の骨を敬遠して焼き魚などを食べる機会が減っていることから、子どもから高齢者までが食べやすい「かまぼこ」を通し、少しでも魚介類の魅力に触れるきっかけにしようと企画した。市内の竹島水族館でも人気が高く、ゆでると甘く、うま味もしっかりと出て、おいしいタカアシガニに着目した。

 

タカアシガニのうま味が楽しめる
タカアシガニのうま味が楽しめる

カニの「うま味」凝縮、確かな食べ応え

 

 新商品は、蒲郡で水揚げされたタカアシガニを大鍋でゆでた後、手作業で殻などを取り除いた抜き身にする。その後、市外の加工工場に配送し、かまぼこの主原料としてよく使われる「イトヨリダイ」と一緒に身を混ぜ込んで、こしのあるかまぼこに仕上げた。

 

 口に入れると「イトヨリダイ」の風味に負けることなく、弾力のある歯ごたえとともに、タカアシガニの風味やうま味が楽しめる。そのまま生で食べても、加熱してもおいしい。

 

アーティストNAMIKO氏が描く迫力のパッケージ

 

 パッケージデザインにもこだわった。竹島水族館で毎年、個展を開くほか、昨年海鮮市場がリニューアルした際、天井に深海魚の絵を描いた名古屋出身のアーティスト「NAMIKO」さんに依頼し、迫力あるタカアシガニのイラストをパッケージに添えた。

 

 近藤里香常務は「日本の海でしか生息していない珍しいカニ。その中でも水揚げされる蒲郡の魅力を商品を通して伝えていきたい」と話した。

 

 賞味期間は冷蔵で3カ月。問い合わせは蒲郡海鮮市場(0533・68・7879)へ。年中無休で営業時間は平日午前9時~午後3時、土日祝日午前8時半~午後4時。

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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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