地域振興や活性化に貢献した民間企業を顕彰する地域総合整備財団(ふるさと財団)の「ふるさと企業大賞」で、木質バイオマス発電所を運営する「サーラeパワー」(豊橋市新西浜町)が総務大臣賞に選ばれた。財団と推薦者の市が20日、市役所で開いた伝達式で表彰状などを手渡した。
同社は2019年に稼働開始した「東三河バイオマス発電所」を運営している。一般家庭約4万世帯分の能力を持つ施設で電力の安定供給に努めている。
主燃料の木質ペレットなどのほか、奥三河などの間伐材といった未利用材を副燃料に活用。市の公共施設で生じた伐採木など年間約200㌧を燃料材として受け入れ、事業を通じた脱炭素化も両立している。このほか、市内小中学校への出前授業や消防と連携した災害訓練など、地域に根差した活動が評価された。
伝達式では同社の藤田尚弘社長が、財団の瀬戸紳一郎専務理事と長坂尚登市長から表彰状と副賞の記念盾を受けた。
藤田社長は「事業を通じて地域貢献が認められてうれしい。持続可能な開発目標を踏まえ、さらなる地域振興に貢献したい」と述べた。
ふるさと企業大賞は財団と自治体の連携で支援する「ふるさと融資」の利用企業が対象。過去212社が受賞しており、県内では3例目。同社は18年度に融資を受けた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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