日本ALS協会県支部東三河分会は18日、自然災害による停電時に必要となる人工呼吸器の電源確保に関する公開実証を豊川市立御油小学校で開いた。
ALSは、筋力が徐々に落ちていく難病「筋萎縮性側索硬化症」のこと。協会は、患者や家族、遺族らで構成する。ALS患者には人工呼吸器が必要な人がおり、停電は命に直結する重大事態となる。このことを広く知ってもらおうと3月から毎月1回、東三河各地で公開実証を始めた。今回が2回目だ。
この日は軽自動車のバッテリーを使い、12ボルトをインバーターで家庭の電気と同じ100ボルトに変え、人工呼吸器を動かした。エンジンをかけて電気を送ると、人工呼吸器が作動した。会場には県内や静岡県のALS協会の会員、町内会役員、市議らが訪れた。
人工呼吸器が必要なALS患者で東三河分会会長の矢島進さん(72)は「南海トラフ地震が発生した場合、政府の想定では、場合によっては停電が1カ月以上続く可能性があるとされる。自宅療養中の人工呼吸器患者にとり、停電は命に直結する。多くの人にこのような状況を知ってもらうことが大切と考え、公開実証を始めました」と話した。
支援する運送業の大山茂久さんは「多くの人が実情を知り、ALS患者の皆さんの災害対策が進んでほしい」と期待した。次回は5月16日午後1時から、豊橋市大村町の中村急送で開かれる。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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