【蒲郡】漁業用ロープを座面に|歴史編み込む新作スツール

2026/08/15 00:00(公開)
ナミスツールの座面を編む倉澤さん=「渚の交番 UMICAN」で
ナミスツールの座面を編む倉澤さん=「渚の交番 UMICAN」で

 蒲郡市一色町のオーダー家具工房「木工時不知(もっこうときしらず)」代表の倉澤真さん(51)は、蒲郡産の漁業用ロープを座面に編み込んだ新作スツール「NAMISTOOL(ナミスツール)」を製作した。同市海陽町の「渚の交番 UMICAN(うみかん)」に常設されている。

 

 倉澤さんは2018年に工房を開業した。海を身近に感じてもらいたいとの思いで、漂着ごみから生まれる海洋プラスチックを素材にした作品を「うみかん」に展示し、増え続けるプラスチックごみと環境問題を伝えている。

 

 ナミスツールは、高さ45㌢、奥行き39㌢、長さ47㌢、重さ3・5㌔。三河湾の漁業を支え、地域の発展をもたらしてきた蒲郡のロープ製造の歴史を家具のデザインに落とし込んだ。塩害や紫外線に耐える耐久性、実用本位の質感と色合い、細さにもこだわったロープを選び、軽さと座り心地を追求した。

 

三河湾の波模様

 

 座面は伝統的な編み込み技法を基に、三河湾の豊かな波模様を表現するため手作業で編み込んだ。木製フレームとロープのコントラストも際立つように仕上げた。「うみかん」を訪れた人に、触れて座ることでロープ産業の歴史を身近に感じてもらう。

 

 倉澤さんは「ロープは船や港で使われていても触れる機会は少ない。座って手で触れることで蒲郡の歴史を知るきっかけにしてほしい。全国へ広げたい」と話す。今後1年以内をめどに販売を始める。

並べられたナミスツール
並べられたナミスツール
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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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