豊橋くすのき特別支援学校が10周年 在校生が記念作品披露

2024/10/02 06:00(公開)
記念作品を披露する在校生ら=くすのき特別支援学校で

 豊橋市立くすのき特別支援学校で1日、開校10周年の記念式典があった。これまでのあゆみを振り返り、次の節目へ向けてさらなる飛躍を誓った。知的障害特別支援を目的とした県内初の市立学校。児童と生徒らが共同で手掛けた記念作品を披露した。

 

 式では小中学部と高等部の在校生約300人、浅井由崇市長ら来賓が節目を祝った。記念作品のお披露目では、子どもらが指で絵の具を広げ、コップなどでスタンプした版画を張り合わせた3枚のパネルで「くすのき10th」と表した。

 

 PTAの菅沼浩世会長は小学部5年の尾藤汰星さんを通じ、学校マスコット「くすっきー」などをデザインした記念クリアファイルを贈った。在校生代表の「よろこびの言葉」で、高等部普通科の望月智和さんは「多くの先輩が築いた伝統を守りたい」と語った。

 

子ども第一の優しい学校に

 

 山田淳子校長は「元気で楽しく勉強に励んだ毎日の積み重ねと、家族や学園関係者、地域の支えがあっての10周年」と感謝した。次の節目に向けて「元気で明るく、子ども第一の優しい学校にしたい」と感謝した。

 

市立では県内初の特別支援学校

 

 同校は県立豊川特別支援学校のマンモス化に伴い、豊橋市や田原市の子どもたちの受け皿として2005年4月に開校、18年度に産業科を新設した。地域の小中学校との交流も盛んで、高等部生徒が授業で栽培する「くすのきミニトマト」は、市のふるさと納税返礼品としても人気がある。

 喜びの言葉を述べる児童生徒ら
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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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