豊橋信金が市へこども読書通帳を寄贈

　豊橋信用金庫は14日、小学生の読書習慣定着を目的とする特製の「読書通帳」を豊橋市に贈った。山口進理事長らが市役所を訪れ、浅井市長に目録などを手渡した。
　「とよはしこども読書通帳」は５年前に市が始め、翌年度から豊橋信金が通帳製作などを支援している。お金に替わって知識を「貯蓄」するように読書歴を記帳していく。今年度は１年生に５０００冊（20万３５００円相当）を贈った。
　預金通帳のようなデザイン。図書館の他、地区市民館や学校の図書室などで借りた本のタイトルや日付を１００冊分まで記帳できる。市中央図書館などの４館（まちなか、向山、大清水）は貸出情報を印字したシールも発行し、記帳欄に貼れば済むサービスもある。
　通帳表紙のキャラクターなどは市内在住の漫画家、佐野妙さんが手掛けたオリジナルデザイン。今年度は石巻神社の「鬼祭り」の鬼と大清水図書館が描かれている。
　記帳欄がいっぱいになれば、図書館や学校で新しい通帳と記念品に交換できる。
　山口理事長は「知を貯蓄できるよう、子どもの読書習慣のお手伝いをしたい」と託した。
【加藤広宣】