「豊橋空襲を語りつぐ会」総会

2022/04/25 00:00(公開)
これまでの戦争の調査について語る水谷さん=豊橋市民センターで
これまでの戦争の調査について語る水谷さん=豊橋市民センターで
水谷さんが記念講演

 「豊橋空襲を語りつぐ会」の総会が24日、豊橋市民センターで開かれた。文化サロン「窓の会」主宰の水谷眞理さん(72)が「豊橋空襲と東三河の人々-次の時代に語り継ぎたいこと」と題して記念講演した。
 前年度の活動報告や会計報告に続き、今年度の活動方針が提案され、可決された。
 続いて講演があった。水谷さんは著書に「豊川海軍工廠(こうしょう)の記録」(1995年)がある。豊川空襲の生存者でつくる「八七会」の会員の証言などを多く集めた。戦後70年の2015年に復刻されている。
 戦後生まれの水谷さんが、東三河の戦争の調査を始めた経緯を紹介。中でも、映画にもなった蒲郡市出身の大場栄陸軍大尉とその妻峯子が交わした数々の手紙をまとめた書籍「戦火のラブレター」について述べた。
 後にサイパン島で部隊の玉砕後もゲリラ戦を続けた大場大尉が、大陸を転戦しながら書いた手紙には、占領した中国の小さな街の描写がある。数々の死体と破壊された家。水谷さんは「ロシアが侵攻したウクライナと同じ」と話した。
 そのうえで「先の敗戦の総括で生まれた憲法9条を守りたい。ここ数年は危険な状況が続いている。30年以上前の政治家はみんな反戦だった。世論を作らなければならない」などと訴えた。
【山田一晶】
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