大河ドラマ放映控え新城でまちづくり模索

2022/11/26 00:00(公開)
意見を述べる登壇者ら=新城文化会館で
意見を述べる登壇者ら=新城文化会館で
一過性にならぬようシンポで意見交換

 来年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の放映に合わせたまちづくりを考えるシンポジウム「家康街道を攻めのぼる」が24日夜、新城文化会館であった。歴史を調査研究する職員や愛好家が、盛り上がりを一過性にしないための意見を述べた。
 奥三河ビジョンフォーラム、豊川ビジョンリサーチの主催。東三河は徳川家康生誕の地の岡崎市と、城主を務めた浜松市の間にある。当地で合戦し、家臣が吉田城主となるなどゆかりがあることを生かした今後の観光を考えた。
 豊川市生涯学習課の林弘之課長は、1562年に今川氏が一宮砦(とりで)を包囲し、松平元康(家康)が援軍を出して救ったことについて「今でも家康美談の一つとして伝わる」と紹介。さらに城跡や史跡めぐりは「現場には当時の地形や風景が残っている。その雰囲気を味わえる」と説明した。
 新城市設楽原歴史資料館の湯浅大司館長は、戦国時代にあった野田城の戦い、長篠・設楽原の戦い、新城城の築城を取り上げ「来年から2026年までは戦いや築城から450年という節目を迎える。古戦場や城跡が残り、本物があることを紹介していく」と述べた。
 ラジオパーソナリティーのモエモエさんは県内外の山城巡りを続けていると説明し、「現地で寝転んで臨場感を味わう楽しさがある。家族や友達とコミュニケーションが取れる」と語った。奥三河ふるさとガイドの高田孝典さんは「家康に関連した文化や経済を学び、広めることが必要。三河と遠州との連携を深め、今後に生かすのが大事では」と提案した。
 東三河観光協議会事務局長の草柳学さんが三遠地区で「家康街道で地域の魅力をつなげるプロジェクト推進委員会」を立ち上げ、ツアーなどを企画することを報告した。
【安藤聡】
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