田原市のミニトマト農家小川浩康さんがクラウドファンディング(CF)で資金を集めている。新型コロナウイルス禍で社会を支えてくれた医療従事者に感謝のメッセージとミニトマトを送るプロジェクトに充てる。期限は10日。
小川さんは就農7年。手掛けている「あつみちゃんトマト」は味が濃く、甘味と酸味が両立しており、直接食べてもトマト料理に使ってもおいしい。地域創生プロジェクト「にっぽんの宝物JAPANグランプリ」では「最強素材部門」で特別賞を受賞。あつみちゃんトマトを使ったパエリア&アクアパッツァが「肉・海産物調理/加工部門」で最優秀賞を受賞した。
コロナ禍で農産物の販路がなくなって生産者が苦労した時に、全国の人が支援してくれた。プロジェクトはその恩返しだ。社会を日夜支えている医療従事者に感謝を届けたいと考え、最初は単独で、2回目は他のトマト農家と協力してミニトマトと感謝のメッセージを送った。手軽に食べられて健康に良いミニトマトは多忙な現場で感謝され、メッセージも「励みになる」と返事があったという。
「大切なのは、感謝の気持ちを伝えること」と小川さんは語る。「感染リスクを抱えながら常に最前線で対応しているのに、頑張るのが当たり前で、嫌われることもある。そんな医療従事者を忘れてはいけない」と訴える。
CFは目標金額を達成できたかどうかに関わらず受け取れる確約型。リターンはオンラインストアであつみちゃんトマトを購入する際の割引クーポンや、あつみちゃんトマトの現物400㌘~2・5㌔を支援額に応じて用意した。
詳細はCF専用サイト=QRコード=で。
【岸侑輝】