ダムのある地域へリモートワークや越境学習などの活動を呼び込む「ダム際ワーキング協会」が11月に設立された。理事長の経営コンサルタント沢渡あまねさん(49)は「企業や行政に呼び掛けて普及させたい」と意気込みを語る。事務局は、ダムの建設工事中の設楽町に置いた。
浜松市を拠点に活動する沢渡さんは、1975年神奈川県生まれ。日産自動車、NTTデータなどの広報、システム部門などを経験して独立。現在は企業や自治体で社内改善や働き方改革の支援をする。
新型コロナウイルス禍を機に観光以外で中山間部に人を呼び込めないかと考えた。2022年には静岡県川根本町の長島ダム関連施設にワーキングスペースを開設した。活動に共感した週末カフェ「未日来(みらいび)」(設楽町津具)の空かおりさん(53)も加わって協会を設立した。
民間では都内のドローンスクール、北設楽郡内のスタートアップ企業、日本ワーケーション協会が、行政では川根本町、設楽町が加盟する。今後は長野県飯田市や和歌山県みなべ町などダムがある自治体にも要請する。
都内のドローンスクールが長野県に進出を検討中。川根本町では大井川鉄道と民間企業などによる二次交通の実証実験が始まっている。
空さんは「ダムがある場所は疲弊するといわれる。それを変えていきたい」と話した。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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