豊橋市立津田小学校は、読書習慣づくりを支援するプログラム「Yondemy(ヨンデミー)」の全国初の実証実験を9日から始めた。AIとのコミュニケーションやゲーム的な取り組みを通じ、楽しみながら本を読む習慣を身に付ける。
プログラムを開発したのは「Yondemy」(東京都中央区)。笹沼颯太社長(26)は、全国の子どもの月あたりの平均読書数は4冊だが、ヨンデミーを受講している子は25・6冊というデータを挙げた。「子どもたちが楽しく、たくさん本を読むところが期待されている。実証実験を通し、読書量がどう変わるか見たい」と述べた。
学校の児童用タブレット端末を使う。独自開発のAIキャラクター「ヨンデミー先生」とSNSで会話するようにやりとりし、児童の読書への習熟度や本の好みを測り、お勧めの本を出す。本の読み方や楽しみ方など、幅広いことを伝えるレッスンがある。読むだけでなく、感想文を書く支援もある。AIとの対話で、面白かったか、つまらなかったか、という簡単な質問から感想を引き出し要約などができる。
児童書を中心に約2000冊を登録。学校図書室や近隣の図書館の蔵書データと連携し、お勧めを選ぶ。読んだ本のデータや感想を蓄積、次のお勧めに生かされる。
独自ストーリーもある。本を読む人が少なくなって力を失った「幻の巨大図書館」を救うために本を読んでほしい―という内容。一定数の本を読んだり、感想を書いたりする「ミッション」をこなし、続きのストーリーが展開されていく。
津田小学校はまず1年生にヨンデミーを導入。給食後の10分間を読書タイムとして、勧められた本を読んでいる。夏目容子教頭は「ヨンデミー先生とのコミュニケーションやお勧めされた本を読むのを楽しみ始めている」と語った。7月までには全学年でスタートする。市内では豊小学校も9月に実証実験を始める。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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