豊橋で「ボルネオの森の昆虫たち」写真展

2020/02/16 00:00(公開)
ボルネオの森に暮らす昆虫たちを紹介している写真展=豊橋市自然史博物館で
ボルネオの森に暮らす昆虫たちを紹介している写真展=豊橋市自然史博物館で
 東南アジアのボルネオ島に生息する多様な昆虫たちを紹介する写真展「ボルネオの森の昆虫たち」が、豊橋市自然史博物館で開かれている。写真家の阿部雄介さんの作品25点とともに、同館が所蔵する標本125点も展示され、複雑な生態系を形成する島で暮らす昆虫たちの姿を鮮明に伝えている。
 館内には、ボルネオ島での昆虫たちの生き生きとした姿を写す作品の横で、ボルネオキシタアゲハやキナバルオナガタイマイなどのチョウ、モーレンカンプオオカブトなど島にしかいない生き物たちの標本も並ぶ。
 また、熱帯雨林という安定した環境が長く続き、淘汰(とうた)が究極まで進んだことの証明として“カモフラージュの天才”たちも紹介。枯れ葉やランの花、アリなどさまざまなものに擬態するカマキリや、枝に化けたナナフシなどの美しい姿を写真で見ることができる。
 写真展は、豊橋総合動植物公園が2018(平成30)年から国内五つの動物園とNPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTJ)と取り組むボルネオ保全プロジェクトの一環。生物多様性の宝庫として知られるボルネオだが、ジャングルがアブラヤシのプランテーションに転換され、多くの野生動物がすみかを失っている。
 学芸専門員の長谷川道明さんは「小さな昆虫たちは環境の変化による影響を受けやすく、脊椎動物の8倍のスピードで昆虫の絶滅が進んでいるといわれている。昆虫たちの現状を知ってもらえたら」と話している。
 23日まで。観覧無料。
(飯塚雪)
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