豊橋市職員有志が最後の「東北幸福市」

2021/03/12 00:03(公開)
被災地の特産品を買い求める職員たち=市役所で
被災地の特産品を買い求める職員たち=市役所で
 東日本大震災発生から10年の11日、豊橋市役所で職員有志による復興支援「東北幸福市」があり、被災地の特産品を販売した。収益金は被災地へ寄付する。市の災害地派遣が今年度限りとなるのに伴い、幸福市も最後となる。参加した職員は「個人レベルでも関わり続ける」と誓いを新たにした。
 宮城県石巻市と南三陸町、福島県いわき市へ派遣経験のある職員が2014年度に始めた。「食べて被災地を支える」を合言葉に、海産物などの特産品を厳選して販売してきた。 
 この日は本庁舎4階に販売所を特設した。石巻市からは一番人気の定番「金華さば」などの缶詰を調達。南三陸町は「たこわさび」「生風スモークサーモン」など豊富な漁場を持つ東北ならではの品ぞろえだ。
 いわき市の純米酒「又兵衛」と合わせ、晩酌を目当てにした購入者も多かった。他にも「小名浜しっとりバウム」も毎回好評だという。
 16年度まで2年間、石巻市へ派遣された石原百合子さん(46)は、最後の幸福市に「今後は個人のライフワークで被災地と関わりたい。今も年1回は通っている。目覚ましい復興の過程を見守り続けたい」と話した。
 この日の売り上げは67万5550円。収益金を被災地の自治体へ寄付する。13日は道の駅とよはしで一般向けに数量限定販売もある。
【加藤広宣】
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

蒲郡信用金庫 光生会 住まいLOVE不動産 虹の森 さわらび会 藤城建設
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国