豊橋の女性団体が表浜美化へ地道な清掃

2021/08/20 00:00(公開)
雨の中、清掃活動をするメンバーら=豊橋市の高塚海岸で(15日)
雨の中、清掃活動をするメンバーら=豊橋市の高塚海岸で(15日)
 豊橋市高塚町の女性らでつくるグループ「OMOTEHAMAおかん」が太平洋岸の海岸清掃を続けている。アカウミガメが上陸しやすい砂浜づくりを目指し、昨年6月から月1~2回、日の出前の1時間活動している。
 市アカウミガメ実態調査員として活動する高塚町に住む関かなえさんが、ランニング仲間の主婦に声をかけてグループをつくった。海辺で育った関さんは、かつてきれいだった砂浜が、ごみやバーベキューに使われた炭、食べ残し、風雨によって打ち上げられた漂着物が目に余るようになったことをきっかけに活動を始めた。
 昨年6月に会員6人とその家族で高塚や伊古部の海岸でビーチクリーン作業を開始。時間は午前5時前後の1時間だ。「主婦が中心で、日中は家事などをこなさないといけないため、夜明け前後にしています」と説明する。
 これまで18回、清掃した。時には現場に居合わせたサーファーも協力してくれたことも。関さんは「清掃したかったけど1人ではできなかったという人もいました。少しずつ賛同の輪が広がっています」と話す。
 15日には高塚海岸で午前5時に開始、19人が参加した。メンバーだけでなく郵便局員も駆けつけ、小雨が降る中、ペットボトルを45㍑袋に38袋分拾い上げた。
 集めたごみは当初、資源化センターに運んでいたが、市が回収に協力してくれるという。
 活動から1年が過ぎた。関さんは「ごみの発生は終わりがありません。漂着物は拾わなければ再度海に流出します。海岸に来る人が捨てるごみをなくすには、一人ひとりが意識を持つことが必要です。地道な活動が大事です」と語った。
【安藤聡】
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