まちなか図書館開館へ学生ボラが書架づくり

2021/08/21 00:00(公開)
書架に蔵書を並べる学生ボランティア=豊橋市まちなか図書館で
書架に蔵書を並べる学生ボランティア=豊橋市まちなか図書館で
 豊橋市駅前大通2の複合再開発ビル内で開館準備が進む市の「まちなか図書館」で20日、地域の学生ボランティアが書架づくりをした。館独自の分類方法で、約5万冊の蔵書を並べた。10月末頃までに配置をさらに最適化し、11月27日の開館日に備える。
 県立豊橋南高校生と豊橋創造大学生の延べ計70人が、17日から3日間参加した。蔵書に貼ったバーコードを専用機器で読み取り、配架場所を確かめながら慎重な手つきで次々と書棚に納めた。
 蔵書の配架は、従来の図書館で用いる法で定めた分類ではなく、テーマに沿った独自の分類方法をとる。館内を「キッズ」「ヘルス&ウェルネス」などに分け、テーマごとに分類するという。子育てなら妊娠や育児、病気など従来では異なる分類の蔵書が同じ書架に集まる。
 2階のキッズコーナーなどの中置き書架は、東三河産材を使った。子どもの背丈に合わせて低くしてある。3階には「クリエーティブ」「アート」「ティーンズ」などのコーナーがある。
 ミーティングなどに使える部屋もある。階段付近は大型プロジェクターを置き、段差に座れる構造で各種上映会も開ける。10月末までに蔵書を補充しながら配架を最適化。開館時は6万冊となる見通し。
 豊橋南高校の高橋知伽さん(17)は「関心があるスポーツと栄養学も充実し、議論しながら学べる空間もある。積極的に活用したい」と話す。
 館長予定者の種田澪さんは「多くの人が関わって開館を迎えられることに、わくわくしている。多くの利用者が交流しながら運営にも関われる図書館にしたい」と抱負を述べた。
【加藤広宣】
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