伐採された駅前のソメイヨシノ 新城小に子孫を植樹

2022/04/26 00:02(公開)
土をかぶせる村田さん㊧=新城市立新城小学校で
土をかぶせる村田さん㊧=新城市立新城小学校で
 JR新城駅前にあり、2年前に駅前整備事業に伴い伐採されたソメイヨシノ。その子孫の木が25日、新城市立新城小学校に植えられた。伐採時に3本の枝を譲り受けた人が育て、60㌢の大きさになった。
 駅前のソメイヨシノは1958年の市制施行後に植えられた。昭和、平成、令和と60年以上を生きたが、駅南地区整備事業に伴って2020年4月30日に伐採された。
 近く住む村田真弓さんは「駅前の木はシンボルで待ち合わせ場所になっていました」と振り返った。工事業者から枝を譲り受け、土出鐘子さんに育成を依頼した。
 土出さんはソメイヨシノと同じバラ科の植物を栽培した経験があり、挿し木して世話を続けると、この春には根を付け、60㌢の大きさに育った。
 この日の植樹は昼休みにあった。村田さんは「何とか残したいと思っていました。子どもたちの成長とともに桜も育ってほしい」と話し、児童と一緒にシャベルで土をかぶせた。土出さんは参加できなかったが「枯らさないようしっかり水やりしました」と話した。
 一方、20年度に活動した市若者議会第6期委員は伐採した木を活用した看板づくりを提案した。木があった跡地の駅前ロータリーに看板は設置され、片面に「ようこそ新城へ」、裏に「この看板は桜の木を再利用しています」と記されている。
【安藤聡】
新城駅前にあったソメイヨシノ(提供)
新城駅前にあったソメイヨシノ(提供)
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