田原でアジサイの出荷最盛期

2022/04/27 00:00(公開)
出荷前の手入れをする鈴木さん=和地町の温室で
出荷前の手入れをする鈴木さん=和地町の温室で
 5月8日の母の日を前に、田原市でアジサイの出荷が最盛期を迎えている。和地町の鈴木康久さんは「冬の寒さで例年に比べて生育が遅れているが、品質はいつも通りの出来栄え」と話す。
 鈴木さんが所属するJA愛知みなみ鉢物部会はメンバー126人中約50人がアジサイを手がける。生産量は年約112万鉢で、県内生産の90%以上が田原市産だ。
 和地町の約3960平方㍍の温室で、妻や母と3人で年間計約3万鉢を出荷する鈴木さん。育てるのは、綿菓子のような装飾花が白から淡いピンクへ変化する様子が楽しめる「コットンキャンディ」や緑から濃いピンクに変わる「グリーンリップス」など25品種。昨年5~6月に挿し木して鉢上げした苗を夏から冬にかけて露地で育て、1月中下旬頃から温室で暖房をかけることで花を咲かせる。燃料の原油価格高騰は悩みの種だ。
 出荷前に枯れた葉を取り除き、ラベルなどを取り付ける。出荷先は主に名古屋、関東、関西など。母の日をピークに需要が減るアジサイに、鈴木さんは「母の日だけでなく、ちょっとした贈り物としても使って」と話す。レースカーテン越しの光が当たる窓辺などに置くと長く楽しめるという。
【岸侑輝】
品種豊富なアジサイ
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