豊橋・童里夢のパン店「カヌレ」開発

2022/05/01 00:00(公開)
発売するカヌレ=童里夢で
発売するカヌレ=童里夢で
地元産ウズラの卵ふんだんに

 豊橋市石巻本町の多機能型事業所「童里夢」内パン店「ばくばくぱん」が地元産ウズラの卵を使った「カヌレ」を開発した。今月から正式に発売する。1日には駅前大通2の「エムキャンパスフード」前である「これふくマルシェ」に出品予定で、施設では「新名物になれば」と期待する。
 国産小麦、天然酵母、無添加にこだわる同店のパン。作業班は知的障害のある利用者7人と職員3人だ。1日平均20種を販売し、季節品ではクリスマス限定の「シュトーレン」が大人気だ。「穂の国とよはし芸術劇場プラット」の開館時、土産になる品をと市からの協力依頼を機に考案した豊橋産ウズラ卵を使う「うずらサブレ」も手掛ける。
 サブレ開発から約10年がたち、ウズラ卵の新商品を考える中で浮かんだのがフランス伝統菓子のカヌレ。好きな職員が多く人気があったこと、利用者のできる作業が多いことで決めた。2月に開発を始め、4月から不定期で店に出してきた。
 国産の粉、豊橋産ウズラの卵、地元業者のバターを使用。利用者は材料を計ったり、卵を割り入れたり、洗い物をしたりと、製パンと並行し分担で作業に励んでいる。
 カヌレは内側がもっちり、外はカリカリの食感が特徴。外側の硬さを出すには一般的に蜜ろうを使うが、同店はバターと蜂蜜を混ぜて代用する。利用者の作業効率のためだが、蜜ろう独特の香りがない代わりにバターの優しい香りが楽しめる。製造2~3日後までおいしく食べられ、オーブンで焼けば再び外側のカリッとした食感が戻る。
 「ギフト用や違う味も考えたい」と支援員の藤原浩子さん。「売り上げは利用者の工賃に反映される。ぜひ他とは一味違うカヌレを味わって」とPRする。1個税込み250円。店が休みのゴールデンウイーク中、買えるのは1日の「これふくマルシェ」のみ。連休明けは12日に店頭売りし、今後は週2回程度販売する計画だ。
【田中博子】
材料の計量
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利用者がPR
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